なぜそんなに頑張ってネット中継するの？ “ダダ漏れ女子”そらのさんにインタビュー

 ――ネットだけではなく、テレビや雑誌で取り上げられて、大注目されていますね。

そうですねえ。Ustreamを使って生放送を始めたのが2009年5月で、1年くらい経ちましたが、なんだか大変なことになっているなあという印象です。

――なぜ“ダダ漏れ”をするのですか。

それは、ソラノートの広報の仕事だからですね。私がちゃんと理解していないところがあるかもしれませんが、私は有名になるためにやルイヴィトン コピーっているわけではありません。上司（Uさん）は、有名になることを想定していたみたいですが。基本的には上司の意向に合わせて仕事をしていこうと思っています。@ksoranoは、個人であって、個人でない、半企業アカウントです。言われている仕事は、楽しくやっていますよ。

――失礼な言い方ですが、「短大卒の普通の女の子」のそらのさんが、堀江貴文さんにインタビューしたり、蓮舫さんに事業仕分けルイヴィトン マルチカラー 財布風景の生放送を依頼したりしていて、緊張はしないんでしょうか。

緊張していないように見られるみたいですが、めちゃくちゃ緊張しています。堀江さんのインタビューなんか、ガチガチですよ。とにかくコミュニケーションを取るのが下手なんです。

でも、Twitterやメールで依頼を出す瞬間は、あまり緊張していないかもしれません。「うーん、どうしようかなぁ、いいや、えいっ」という感じで送信ボタンを押せるので（笑）。

■批判をされると、やっぱりショックだしつらい

――多くの人の目に触れるようになって、Twitterで、討論会で視聴者の発言を拾うのが下手だとか、結構批判的なことをルイヴィトン コピー書かれたりしていると思います。つらくないですか。

やっぱりショックだし、つらいです。でも最近は、それだけちゃんと言うことを言ってくれるほど気にしてくれるんだなと思っています。確かにそうだなと反省することもあるし、それは違うだろうなと思うこともあります。私の大好きなゆずの「わだち」という曲に、人にいろいろなことを言われるけど、ときにはそれを受け流そうという主旨の歌詞があって、そんな心境で頑張っています。

――一方でそらのさんは、男性のフォロワーが多いですよね。結構励ましのツイートも見かけます。

この間、Twitterのフォロワーの男女比がわかるサービスを使ったら、80％以上が男性でした。でも意識していないんですけどね。

励ましのツイートはありがたいのですが、ちょっと変なところで励まされると、違うんじゃないかなと思うことはあります。すごい自分が失敗をして、それで反省しているときに、「そんなこともあるよ」と冗談ぽく言われると、なんだよ真剣にへこんでいるのにとなる。

女であることは武器だと言われますけれど、売ろうと思って売れるわけじゃないですからね。「女性受けしないんだよなあ、お前は」と上司に言われています（笑）。男性に媚びているように見られるみたいです。結構ブランド コピー女の子の友達は多いんですけどねえ。まあでも、そんなもんなのかなあと思っています。

■1回目の就職活動に後悔をしていた

――ソラノートにはどうして入ったのですか。

短大を卒業してすぐに入った会社では、業務用エアコンの飛び込み営業をしていました。でも合わなくて、4カ月で退社しました。前の会社を辞めてから少し休んでいたのですが、俗世に戻らないと私は働けなくなってしまうと思って、転職活動を始めて、ソラノートの募集をケータイの転職サイトで見つけました。

将来が不安というよりも、最初の就職では好きなことを選択肢に加えなかったことを悔やんでいました。学生のころは就職活動に本腰を入れることができず、2年生の夏ごろからすごい後悔をしていました。自分最悪だなあと。やりたいことをしっかり固めて、出版社とか書店とかをもっと早くから調べておけばよかったけど、もう遅かったですね。就職活動って、自分のことを嫌いになりませんか。自分のいらんところを見ている気がするんですよね。

それで、次は自分の好きな仕事をやるんだと思いました。やりたいことをやろうと。ソラノートの最初の仕事は、渋谷の街を取材して書くというライターみたいな仕事だったんです。

――短大生のころから、書く仕事がしたかったんですか？

短大生のころは、職業についてはちゃんと考えなかったんです。ずっとやっていたのは部活。某有名大学のアメフト部のマネジャーでした。グラウンドの準備をしたり、練習中に飲む水を用意したりしていました。練習風景をカメラに撮るということもしていました。そのころから、カメラの録画ボタンを押す、止めるということはできていたんです（笑）。

ただ、昔から本は好きでした。本に携わる仕事がしたいなという思いは昔からありました。それで、給料をもらって物書きの勉強をできるようなもんだと思って応募しました。

■実は個人アカウントでTwitterノベルを書いている

――新しいメディアの象徴のようなそらのさんが、本を好きだとは、何だかちょっと不思議な感じです。昔から好きだったんですか。

小学生のころはあまり読んでいませんでしたが、中学生のころはオタク業務に熱中していました。俗に言う“腐女子”ですね。友達に漫画を借りたのがきっかけで、ネットで二次創作漫画を探したり小説を探したりしていました。「BL、ヤオイ、うん」みたいな感じで（笑）。高校生のころは、銀色夏生さんの本をよく読みました。

実は、本に関係する仕事をしたいという夢は、もう半分かなっているんです。美崎栄一郎さんが書く「ダダ本」（企画会議の模様をネットで生放送して本を作るプロジェクト）に、私は書かないんですが、Ustream中継担当ということで携われたので。

でも、自分で本を書いて出版するのはいつかはやりたいですね。私は物語が書きたいです。実は最近好きなのはTwitterノベル（※Twitterで書く小説）です。@ksoranoとは別の個人アカウントで書いています。@ksoranoは企業のアカウントなので、個人が出すぎたことはしないようにしています。たまに、次の日に振り返ると、おいおいっていう個人的なことを書いてしまったりはしているのですが、使い分けています。

■「恋愛って何それ、おいしいの？」

――それにしても忙しそうですよね。ほぼ毎日どこかに行ってダダ漏れをしている。体調は大丈夫ですか。

やはり体力的にもメンタル的にもタフです。この間、体調を崩しました。家に帰ってだるいから熱を計ったら微熱があって、それでも残っている仕事をやって、また計ったら熱が上がっていて38.2度。次の日も仕事があってまずいなと思って薬を飲んで寝て、朝起きたら39.6度でした。さルイヴィトン コピーすがにやばいと思って7時前に上司に電話。生放送を依頼されていた先方に謝って、安静にしていました。

――そういうときに助けてくれる彼氏は？

私、恋愛不精なんです。面倒くさいというのもあります。「恋愛って何それ、おいしいの？」っていう感じです（笑）。彼氏はいたら楽しいだろうなとは思いますが、わざわざつくりたいとは思わないですね。

これまで受動的で、好きと言われたら付き合っていたんですが、最近それはいけないなと思っています。

――では、つらいときはどうしているんですか。

ずっとゆずが好きで、BGMとしていつも聞いている感じです。つらいときにこの歌を聞くというわけではないんですが、日々元気づけられていますね。

■自分の会社のプロジェクト、成功以外考えられない

――なぜそんなに目の前の仕事を頑張れるのですか。

だって自分の会社がやっているプロジェクトですよ。成功以外のことを考えるなんてありえないですよ。

――仕事中心の生活というわけですか。仕事とプライベートの境目がなくなってしまうのでは。

うーん、どんな仕事をしている人であれ、起きている時間の半分以上は仕事をしていますよね。週休2日だったら、週5日間の半分以上は仕事。その残りがプライベート。そういう意味では、仕事中心なのかもしれません。

ただ、仕事をしているときは仕事のことを考えているし、遊んでいるときは仕事のことは一切考えません。せっかくみんなと遊んでいるのに、仕事の話はしたくないですよ。

――今は、「若い女の子がやっているから」という理由で注目されている面があると思いますが、今後はどうするのでしょう。

ソラノートは、ソーシャルストリームのハブ（※「“ダダ漏れ女子そらの”はなぜモテる？」に詳細）を目指していて、私はどういうふうになっていくかわかりませんが、ライブ動画を放送しているときに、見ている人と現場をつなぐような役割を強くしていくんだろうと思っています。そういう能力は高めないといけませんね。

――今後のキャリアプランはありますか。

キャリアですか。全然考えていないですね。今は、ソラノートがライブ動画で成功することが一番です。それがいつになるかわからないですが、将来は隠居して別の仕事、例えば花屋さんなんかいいなとは思っています（笑）。本屋さんもいいですね。花が好きだし、本が好きなので。

そらのさんがなぜ注目されているのか探った「“ダダ漏れ女子そらの”はなぜモテる？」も、あわせてご覧ください。