宮城県 下水の微生物処理再開へ

宮城県は、震災で大きな被害を受けた下水処理施設の一部について、夏場を前に浄化能力を高め、排水のにおいが悪化するのを少しでも防ごうと、今月中にも微生物を使った本来の処理を再開することになりました。

今回の震災では、宮城県が管理する３つの下水処理施設でポンプや浄化槽が壊れて微生物を使って汚れを分解する処理などができなくなり、施設から排出される水の汚れを示す数値は国の環境基準の１０倍を上回る状態が続いています。こうした状況を少しでも改善しようと、宮城県は、３つの施設のうち、多賀城市にある「仙塩浄化センター」と、岩沼市にある「県南浄化センター」のそれぞれ一部の浄化槽で、微生物を使った本来の処理を今月中にも再開することを決めました。具体的には、微生物に酸素を送るポンプの一部を修理したうえで、被害を受けなかった別の処理施設から微生物を持ち込んで下水を処理することなどを検討しています。これにより水を浄化する能力は改善されますが、それでも震災前の半分にも満たない水準だということで、完全な復旧には３年程度かかる見通しです。宮城県は「排水のにおいなどが悪化する夏場を前に、できるだけの手を打ちたい」と話しています。

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イチロー選手 ５打数無安打

大リーグ、マリナーズのイチロー選手は、２日、レイズ戦に先発出場しましたが、５打数ノーヒットでした。イチロー選手は、１番・ライトで先発出場し、１回の第１打席が見逃しの三振、２回の第２打席はセンターフライ、４回の第３打席と５回の第４打席は、ともに内野ゴロでした。このあと、８回の第５打席はショートゴロでしたが相手のエラーで出塁しました。しかし、得点にはつながらず、イチロー選手は、この試合５打数ノーヒットで、打率は２割７分ちょうどに下がりました。試合は、マリナーズの打線に４本のホームランが出るなど８対２で快勝しました。

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石川遼選手 ２週連続予選落ち

国内男子のツアープロナンバーワンを決める「日本ゴルフツアー選手権」は、第２ラウンドが行われ、１日目、１１９位と大きく出遅れた石川遼選手は、３日も６つスコアを落として通算１８オーバーでホールアウトし、前の大会に続いて２週連続で予選落ちすることが決まりました。

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保安院 汚染水の対策を求める

東京電力福島第一原子力発電所では、施設にたまった高濃度の放射性物質に汚染された水の水位の上昇が続いています。経済産業省の原子力安全・保安院は、東京電力に対し、汚染水の新たな保管場所の確保など、今後の対策を示すよう求めています。

東京電力によりますと、福島第一原発の各施設にたまった汚染水の水位はおおむね上昇していて、先月３１日までの雨の影響が続いているとみています。１日午前７時までの２４時間の上昇幅は、汚染水が流出しないよう塞ぐ作業を行っている、２号機のトレンチと呼ばれるトンネルの縦穴部分が６．２センチ、３号機のトレンチが２．９センチ、汚染水の移送を中断している２号機のタービン建屋の地下が６センチ、３号機のタービン建屋の地下が２．４センチなどでした。このうち、トレンチにたまった汚染水の水面から地上までの高さは、２号機で３３．２センチ、３号機で２６．５センチとなっています。汚染水は事故の収束に向けた作業の妨げになっているうえ、梅雨の大雨などで漏れ出すおそれがあるため、原子力安全・保安院は東京電力に対し、新たな保管場所の確保や処理のしかたなど今後の対策を、１日中に示すよう求めています。一方、１号機の原子炉建屋の地下にたまった汚染水の１日午前７時現在の水位は、先月３１日午後５時に比べて６ミリ低下したということです。これについて東京電力は、周囲の地下水の水位のほうが高いため、地下水への漏えいはないとみていますが、原因を調べることにしています。

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ＩＡＥＡ 事故調査の概要提出

東京電力福島第一原子力発電所の事故調査のために来日した、ＩＡＥＡ＝国際原子力機関の調査団は、津波の想定が過小評価だったなどと指摘する調査の概要を、１日に日本政府に提出しました。

ＩＡＥＡは、今月２０日からウィーンで原発の安全を巡る閣僚級会合が開かれるのを前に、先月２４日から、１２か国１８人の専門家からなる調査団を日本に派遣しています。福島第一原発を訪れるなどして一連の調査を終えた、調査団のウェイトマン団長らは、１日、総理大臣官邸を訪れ、細野総理大臣補佐官に調査の概要を手渡しました。この中では、福島第一原発の事故について、津波の想定が過小評価されていたと指摘したうえで、原発の設計や運転にあたっては、あらゆる自然災害の脅威を正しく評価し、防護策を講じるべきだとしています。また、調査団は、原発の規制当局である原子力安全・保安院について、ＩＡＥＡの安全基準に基づき、独立性を担保して明確な役割を与えたうえで、災害などに適切に対応できるようにすべきだとしています。調査の概要を受け取った細野補佐官は、「精力的に調査していただいたことに感謝したい。調査団の報告をじっくり読ませていただき、これから始まる日本政府の検証作業の中で最大限活用させていただきたい」と述べました。これに対し、ウェイトマン団長は「われわれが求めたすべての情報を開示していただき、迅速にまとめることができた。今回の事故の教訓は世界各地で共有できるものだ」と述べました。

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