驚異の追い上げ！阪神・平野が首位打者！

 （セ・リーグ、阪神４－７広島、１２回戦、阪神９勝３敗、２１日、甲子園）ルイヴィトン コピー敗れはした。だが、黒土にまみれた背番号５が光っていた。打率・３４９で首位打者に浮上。強敵２人を前半戦最終戦で、阪神・平野が差しきった。

「（自分の）成績とかは関係ないです。それよりも一球一球、集中することを考えている。チームの勝利に貢献したい」

「２番・二塁」に定着して、８２試合。全力で戦ってきた。「充実感というよりも、常に危機感はもってやっている」。関本が、そして大和がベンチで刃を研いでいる。後ろを振り向く余裕はない。ストイックに、なおかつ泥臭くプレーしてきた。

「（走者を）かえす気持ちだった。結果的につながったけど、つなぐ気持ちだと、弱気になってしまう自分がいるから、注意していた。かえすつもりで、打席に入った」

６点を追う三回一死満塁。真ん中低めの直球に反応し、投手強襲安打。さらに五回一死二塁でも左前に弾き返した。５試合連続で「Ｈ」ランプを灯し、今季２７度目コピー ルイヴィトンのマルチ安打。試合開始時点でリーグ３位だった打率が、和田（中日）を追い越し、かつて「ムチャクチャ打つよ」と崇拝していた同僚のマートンを抜いた。

華麗な守備に加えてバスター、そして三塁手頭上を越すプッシュバント。何でもできる。だが、それも両刃の剣でもあることを平野は自覚していた。ハデに決める一方で「ミスをすれば目立つ」。だからこそ、人一倍練習をする。この日も全体練習後、室内にこもって、黙々とマシンと向き合った。タテジマ戦士として初となる２３、２４日の球宴（ヤフーＤ、新潟）に出場した後、後半戦へ向かう。「自分らしくやろう」。己の胸に向かって、呪文のように唱え続けた。

「（満足するのは）シーズンが終わってから。優勝してからだね」

野球バッグの中には内外野用計４個のグラブが丁寧に重ねられていた。最下のグラブにはソフトボールの軟球を挟み、形を崩さないように工夫している。幾重にルイヴィトン バッグも努力する姿を野球の神様は見ていた。苦労人・平野がついに頂点に立った。