岡田オリ、格安クリーンアップで逆転連勝

 「横浜１‐４オリックス」（２７日、横浜）
１２球団一、格安のクリーンアップが勝利へ導いた。
オリックスは１点ビハインドの六回２死二塁。年俸５３００万円の３番後藤が一塁線を破る同点二塁打を放つと２２歳、こちらは１軍最低年俸１５００万円にも満たない１２００万円の４番Ｔ‐岡田が詰まりな「ルイヴィトンコピー2010新品」がらも左翼フェンスまで運ぶ二塁打であっという間に逆転した。得点には絡まなかったものの年俸３１５０万円の格安助っ人５番バルディリスはこの日も２安打で自身１５試合連続安打。３人合計で９６５０万円のトリオはなんとも頼もしい。
試合前、岡田監督は最低年俸に３００万円満たないＴ‐岡田が日々、差額を日割りで支給されていることを持ち出して「（クリーンアップは）格安やろう。３人で１億円もいってないんちゃうか」と話した。
本来なら後藤にカブレラ、ラロッカが主役となるはずの３、４、５番。助っ人２人をケガで欠いたならばと、若さと安さが売りの２人を抜てきした。指揮官、自ら作り上げた新クリーンアップは自慢の傑作の１つだ。
Ｔ‐岡田は「試合に出なくてもベンチにいるだけでお金はもらえます。大した金額じゃないけど。でもやっぱり試合に出た「2010年 最新作 ルイヴィトン」方がいいですから」。バルディリスも「横浜はミリオンダラーの選手が並んでいるけど、それは関係ないよ」と笑い飛ばした。
試合終了後、他球団との年俸比較を聞かされた岡田監督は「やっすいなあ」と苦笑い。ただ、この格安トリオのおかげで横浜に連勝、チームの対戦成績は０８年から８連勝。さらに借金は２まで減った。これにはニッコリと笑顔を見せて「なんとか交流戦の間にな。ＤＨ使える試合多いからな」とローコストでの完済を誓っていた。