マエケン、８回０封セ界トップ８勝目

 「広島３‐０ロッテ」（２７日、マツダ）
マエケン様じゃ～。広島・前田健太投手（２２）が強打のロッテ打線を８回４安打無失点に抑え、ハーラー単独トップの８「ルイヴィトン財布・小物」勝目を挙げた。防御率１・４５、７４奪三振とリーグ３冠をキープ。カープで５月までに８勝は８２年の北別府氏以来で、４月は逃した月間ＭＶＰもくっきり視界に入ってきた。
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今季はどこまで伸びるのか、どこまで記録を伸ばすのか。お立ち台で前田健は「１８勝目指して頑張ります」と、高らかに宣言。鯉党は拍手喝さい。２２歳が最後までマツダを大興奮させた。
試合後のさわやかな笑顔とは対照的に、ピンチの連続を気迫で封じ続けた。１‐０の三回１死二、三塁。井口の中飛に三走の西岡がタッチアップを狙ったが赤松の好返球で切り抜けた。
五回２死三塁で迎えた西岡は、サインに首を振り最後は１３８キロチェンジアップで空振り三振。「三振を取りにいった。自信はあったので首を振った」と試合後は会心の表情で振り返った。
八回無死一塁では、今江を遊ゴロ併殺。グラブをたたき、大声で吠（ほ）えまくった。試合前まで打率・２９５を誇ったロッテ、マリンガン打線は簡単な相手ではなかった。球数は３回で５４球。「慎重になった部分はある。でも内角もうまく使えたしいつも通りゼロに抑えた」。内角直球に外へのスライダーを丁寧に投げ分け、最後までホームを踏ませなかった。
８回４安打無失点でダルビッシュに続き、パを代表する成瀬も撃破。今季最多の１３８球の熱投でハーラー単独トップに立つ８勝目。防御率、奪三振とリーグ３冠をがっちりキープした。早くも去年（８勝１４敗）の勝ち星に並び、５月までの８勝は広島では８２年の北別府氏以来という記録ずくめのマエケンデーだ。
「奇跡」と言った４月だが「奇跡の５月ですね」と月が替わっても勢いは止まらない。５月は防御率１・３５、４勝で、４月惜しくも逃した月間ＭＶＰが見えてきた。
７試合連続で中５日登板。「疲れ「ルイヴィトンコピー新作」はある。だが去年とは違う心地いい疲れ」。開幕以降、前田健が引っ張ってきた鯉投。今季は責任感が充実感を２２歳に与えている。
大竹、永川勝と頼もしい先輩２人が１軍に合流したが「僕は変わらずやっていく。しっかり（投手陣の）中心で回っていきたい」。どこまで大きくなるのか。前田健が大エースへの階段をまた上った。