７月の熱中症搬送 過去最多に

７月中に熱中症で病院に運ばれた人は１万７７００人余りと、記録を取り始めた平成２０年以降、最も多くなったことが分かりました。死者は少なくとも１０２人に上り、総務省消防庁などでは、このあとも厳しい暑さが予想されるとして、引き続き注意を呼びかけています。

総務省消防庁の速報値によりますと、ことし７月中に熱中症で病院に運ばれた人は全国で１万７７８８人に上り、去年の同じ時期を上回って、記録を取り始めた平成２０年以降、最も多くなったことが分かりました。これは、ことしの梅雨明けが平年より早く、７月の比較的早い段階から各地で気温が上がったことが影響したとみられています。また、ＮＨＫの取材によりますと、これまでに熱中症とみられる症状で死亡した人は、３３の都府県で少なくとも１０２人に上っています。このうち、高齢者が全体の７２％を占めた一方、３歳と１歳の子どもが長時間車の中に置き去りにされ、熱中症とみられる症状で死亡したケースもありました。また、屋内で亡くなった人の半分以上は、エアコンがないか使っていない状況で熱中症になっていました。総務省消防庁などでは、このあとも厳しい暑さが予想されるとして、引き続き注意を呼びかけています。

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