仮設住宅 暮らしの工夫を紹介

東日本大震災の被災地で仮設住宅の建設が進むなか、大きな地震を相次いで経験した新潟県の大学が、仮設住宅の生活環境をよくするための工夫を紹介するホームページを作成しました。

このホームページは、新潟大学工学部の岩佐明彦准教授の研究室の学生たちが、仮設住宅に住む人たちの生活環境の改善に役立ててもらおうと作成しました。新潟県中越地震や中越沖地震の際に仮設住宅で暮らしていた人たちが行っていた工夫の実例など、およそ８０項目を写真で紹介しています。このうち、外壁が薄い仮設住宅では、夏場に室温が非常に高くなることから、外壁にネットを張って植物の葉で覆う「緑のカーテン」を作ると室温が下がってしのぎやすくなることを紹介しています。また、寒い時期には天井や壁に結露が出来て滴り落ちるため、荷物のこん包に使われる緩衝材のシートを窓や天井に貼り付けると結露が防げるなどの工夫が紹介されています。研究室の学生たちは、実際に東日本大震災の被災地を訪れて、仮設住宅に入居する人たちにホームページに掲載した内容を伝える活動を行うとともに、新しいアイデアがあればホームページに追加していきたいとしています。岩佐准教授は「ちょっとした工夫で仮設住宅での生活環境をよくできることを知ってもらいたい」と話しています。

 

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